ジーンズ特集 Vol.2

ジーンズを選ぶ基準は?

シルエット、ディテール、価格など様々な基準でジーンズを選ばれると思います。

フラットヘッドのジーンズを選んで頂く理由として良く耳にするのが「色落ち」です。

今回の特集では、フラットヘッドならではの色落ちをメインにお話ししたいと思います。

 

色落ちに重要なのは色残り


ジーンズの色落ちは通称「タテ落ち」とも呼ばれています。
タテ落ちとは、ジーンズの表面に縦方向の白い線の様な色落ちが現れる事を言います。
フラットヘッドの創業当時、世の中ではヴィンテージジーンズのレプリカモデルが大流行していました。
いかにヴィンテージジーンズの特徴を再現しているか、色落ちに関してもヴィンテージに近いほど良いとされていました。

フラットヘッドの前身はヴィンテージジーンズを扱う古着店でしたので、もちろんの事、ヴィンテージのディテールや色落ちに関しても熟知していましたが、当時の物を再現する事よりも、穿いた時のかっこ良さや、色落ちを楽しんで頂けるかに重きを置いていました。

色落ちを強調させるために「影があるから光がある」ではないですが、色が残っている部分があるからこそ、色落ちした部分が目立つという考えから、色を残しながら色をハッキリ落とす染色を作り上げました。
糸表面に付着するインディゴを通常よりも濃くし、尚且つ糸の芯の染まらない部分(芯白)をしっかり残すことで、生地の擦れやすい部分は白く色落ちし、擦れにくい部分には濃く色が残る事でメリハリのある色落ちを実現しました。
画像は、膝裏に現れる通称「ハチノス」と呼ばれる色落ちです。
膝裏にできる皺の凹凸でメリハリのある色落ちが現れています。

 

「土砂降り落ち」と揶揄されたタテ落ち


画像は、フロント部分に現れる通称「ヒゲと」呼ばれる色落ちです。
この部分の色落ちのメリハリ感も、フラットヘッドの特徴ですが、それ以上に特徴的なのが先ほど述べている白い線の様な「タテ落ち」です。

フラットヘッドではこの白い線がはっきりと現れ、強いタテ落ちが現れます。
フラッグシップモデルであるlot.3005をリリースした当時は、ヴィンテージレプリカの全盛期。ヴィンテージジーンズのタテ落ちは白い点が連って見えるタテ落ちだったのに対して3005の色落ちは、しっかりとした白い線。
様々なヴィンテージレプリカとの比較もあり、「フラットヘッドの色落ちはヴィンテージっぽくない」「土砂降りみたいな色落ち」と当時は揶揄されていました。
しかし、様々な雑誌などで紹介して頂く機会も増えるようになると、少しずつですが、「フラットヘッドみたいな色落ちがいいよね」という声も耳にするようになり、取り扱って頂くお店も増えていきました。
数年後には海外のお店からも多くのオファーを頂けるようになり、現在ではこの強いタテ落ちとメリハリ感がフラットヘッドジーンズの代名詞とも言える重要な存在になっています。

 

ジーンズの顔はお尻にある?


一目でブランドが判別できるジーンズのバックポケット。
フラットヘッドのジーンズは、バックポケットにウルトラスウェードの飾りを縫い付けています。
ウルトラスウェードは超極細繊維であるマイクロファイバーで形成された人工皮革ですが、水や摩擦に強く色も抜けにくい特徴があります。写真は新品の状態ですが、最初はジーンズの濃紺に対し鮮やかなブルーといった印象です。

 

こちらのバックポケットは1年半ほど穿いた物です。
ウルトラスウェードの部分はしっかりと色が残っているのに対し、生地は色落ちしているため、新品の状態と逆転しているような感じになります。
ウルトラスウェードと生地の境目は擦れにくくなるため、インディゴの色も残り、メリハリが生まれているのも特徴的です。

 

独自技法の2重ステッチ


バックポケットの強度を保つため、2重の縫製で仕上げています。
1周目は綿とポリエステルの混紡糸である強度の高いコアスパン糸で縫製し、強度と色落ちを両立させています。
2週目は従来と同じ綿糸を使い重ね縫いしています。
1周目だけでも十分な強度を保つことが出来ますが、綿糸で重ね縫いする事で穿き込んだ際に綿糸が縮み、パッカリング(※)による生地の凹凸が生まれ、色落ちのメリハリも現れます。
※縫製糸が縮むことで現れる生地の凹凸

 

画像は1年半ほど穿き込んだ2重ステッチ部分です。
最も解れやすい部分の一つである、バックポケットの角が解れていません。
生地の色落ちと共に、2色の縫製糸も程よく色落ちし雰囲気を増しています。

 
まだまだ続くジーンズへの拘り。
次回はジーンズのパーツについてお話しします。

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